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【防音特集】音をコントロールしてよりよい生活空間をつくろう

室内に家具家電がないまっさらの空間では余計に音が響くように感じませんか?
カーテンを設置することで外からの騒音が多少カットされたように感じませんか?
ノイズをコントロールすることで、生活空間は想像以上に快適になるものです。
複数人で空間をともにする教室やオフィス、階下や室内外への音の響きが気になるお部屋でも快適な空間へ改善することができます。

 

今回は、「防音」をキーワードに、4社の建材メーカーに話を聞いてきました。

様々なマテリアル、様々なソリューションがありますので、お悩みに合わせた対応策があることをぜひ知っていただきたいです。

エンデバーハウス

エンデバーハウスは主にポリエステル製断熱材「パーフェクトバリア」の製造・販売を行うメーカーです。

パーフェクトバリアと同素材を使用した「吸音シリーズ」を展開しています。

 

代表取締役社長の米田さんに話を聞きました。

 

公共施設や店舗、高気密・高断熱の住宅では「音」の問題が付きまといます。

住宅は近年の高性能化により、断熱性とともに遮音性も向上してきていますが、その反面、室内の音が反響しやすくなっているのが実情です。

家族の生活音やエアコン・換気システムの稼働音、ペットの鳴き声が余計に響いてしまうというような問題が発生しています。

 

特に推進していきたいのが、保育園や幼稚園、学校など教育施設での音環境の整備です。

欧米諸国では先進的な取り組みがなされていますが、日本国内ではまだ一般的ではありません。

エンデバーハウスの吸音シリーズはただ物を納品するだけではなく、その環境の用途に合わせて

「吸音材がどれくらい必要か」「吸音材をどのように配置するか」などのコンサルティングも行っています。

 

子ども時代を思い返すと、確かに教室はうるさかったような・・・
複数人で生活する環境や騒音が気になる場所では、
「音」もデザインする時代です✅

アトピッコハウス

アトピッコハウスは「カビ・結露で一生後悔しない家を増やす」を掲げ、自然素材の塗り壁や無垢フローリングの製造・販売を行うメーカーです。

マンション床の防音材「わんぱく応援マット」を展開しています。

 

専務取締役の後藤さんに話を聞きました。

 

マンションには遮音規定があり、上下階への配慮が求められます。

多くの場合は二重床や遮音フローリングを採用することで対応しますが、それぞれにデメリットがあり、

二重床     :工事費用が高くなる、天井高が低くなる

遮音フローリング:製品バリエーションが少ない、踏み心地がフワフワする

といったような具合です。

 

元々この遮音マットは、マンション規定により採用が難しかった無垢フローリングを採用できるようにと開発しましたが、

実際の需要は無垢フローリングに限った話ではなく、『遮音フローリングを使いたくない』というものでした。

「わんぱく応援マット」なら、2重に床下地を作らなくても、床のコンクリートの上に敷き込むだけで好きなフローリングに張り替えられます。

マンション工事の際に必要となる、管理組合への提出書類もご用意しています。

 

様々な既定のあるマンションでも「わんぱく応援マット」を使用することで、
・遮音規定のクリア
・お気に入りのフローリングの採用
を実現することができるようです✅

 

フクビ化学工業

フクビ化学工業は樹脂成形技術で様々な建築資材の製造するメーカーです。

上の階からの遮音を行える「サイレントドロップ」を展開しています。

 

建材企画推進課の加藤さんに話を聞きました。

 

足音などの重量床衝撃音は振動エネルギーとして下の階に伝わります。

築40~50年の建築物では床のコンクリートスラブ厚は120mm程で衝撃が伝わりやすく、

上階からの騒音で悩んでいる人自身が対策できる商品があまりありませんでした。

 

サイレンドロップはビニールクロス製造時の工場廃材を再利用したものです。

騒音問題に取り組んでいた戸田建設さんと騒音対策と環境配慮を提案できる商品として開発しました。

エンビクロス+樹脂をフレーク状にしたものを袋詰めした商品で、振動エネルギーが伝わるとこの素材が袋の中で衝突・摩擦して振動を減衰することで下の階に伝わる音を低減します。

2重床やフリーフロアは音を出す側の対策、サイレントドロップは受け手側がとれる対策です。

 

音の問題は近隣との関係も気を使いますよね。
自室の天井だけで施工ができれば、上階の人を巻き込まずに対策することが可能です✅

 

 

サン・ウインド

サン・ウインドは窓に特化した施工店です。

室内の音漏れを軽減する「室内防音ドア」のオリジナル工法を展開しています。

 

営業企画室室長の金澤さんに話を聞きました。

 

"コロナ禍"をきっかけに自宅で生活する時間が長くなり、防音需要の高まりを感じています。

テレワークのために集中できる静かな環境が必要になったり、トイレを使用する音がリビングに聞こえるといったような

生活音の問題が露呈してきたような形です。

 

建具メーカー各社が防音性能のある室内ドアを販売していますが、取り付け方によっては防音しきれないことが多々あることも事実です。

私たちはオリジナルの丁寧な施工方法で、防音ドア本来の性能を引き出すよう対応しています。

室内の音対策としては、本来は外窓として使用する窓を室内に採用することもあります。

視線を遮らずに音だけを低減することができるので、テレワークはもちろん、リビング続きのピアノスペースなどにもおすすめです。

 

せっかく防音ドアを採用しても、期待した効果が得られないのは残念ですよね。
取り付け方で効果が変わるなら確かなノウハウをもっている
施工店にお願いするのが快適な生活を手に入れる近道かもしれません✅

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