"EXPO2025 大阪・関西万博"に行ってきました〈パビリオン外観編〉
7月上旬、EXPO2025 関西・大阪万博に行ってきました。
建材・素材・建築デザインなどをテーマにゆるりとルポを投稿していきます。
――――展示企画だけじゃない各国のパビリオン
来場者の心身を楽しませてくれるのは、パビリオン内の展示や体験企画だけではありません。
万博の空間そのものが美術館のようでした。
すべてのパビリオン(パビリオン以外の建物も)にコンセプトがあって
様々なアイディアが転がっています。
――――推しパビリオン紹介
<モナコ公国>
エリア内に存在する建造物はすべて円柱。
素材・サイズの異なる円柱体が独特なリズムを生み、
庭園に入ると不思議な安心感を覚えます。
そこはかとない「和」を感じる気が・・・
というのも、
「日本庭園式と地中海式庭園の出会い、対話、さらに共生体として構想された」そうです。
日本と地中海の文化がお互いを尊重しながら融合すること、
そして、人間と自然がその文化を通して共生していくこと
人間も自然の一部であるということを体現した空間でした。
あと、この展示の仕方、とてもおしゃれで汎用性高いなと。
外から見るとモニュメント、内から見ると案内パネル。
パネルも簡単に変えられそうですし、普通に街中にあってもいいなーと感じました。
<シンガポール>
シンガポールパビリオンは「大きな赤い球体」が印象的。
球体の表面は、リサイクル素材のアルミニウムディスク約17,000枚で構成されています。
写真でも確認できますが、ディスクは様々な色味の「赤」で染色されていて
そのコントラストと重なり合いから生まれる影により
有機的な雰囲気を醸し出していました。
球体の後ろは白い四角の建物が建っていて、日の丸を彷彿とさせます。が、
そのコンセプトは違う方向を向いていました。
【ゆめ・つなぐ・みらい】
シンガポールは小さな国ですが、大きな夢を抱いています。
「ドリーム・スフィア(夢の球体)」と呼ばれるシンガポールパビリオンは、夢を現実に変える過程を体現しています。
<サテライトスタジオ西>
すみません。パビリオンではなくスタジオです・・
都会的・現代美術的なパビリオンも多い中、ログハウスのような素朴な建物。
福島県に拠点を置く建築設計事務所および建設会社が設計・施工を手掛け
主要構造材には福島県の県産材を使用しています。
コンクリートを使わず、基礎には丸太を。
休憩スペースにも丸太が転がり、座ったり寝転がったり
思い思いに過ごす来場者の姿が見受けられました。