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座談会

プロ4名が語り合う!リフォームのプロが追求する「キッチン設計のこだわり」と事例【座談会・連載第1弾】

建材トレンドでは、女性設計者4名にご参加いただき、2025年10月15日にオンラインでキッチンについてざっくばらんに話してもらう座談会を開催しました。

キッチン座談会

 

各出演者のキッチン事例の紹介と、キッチンの選び方・提案方法、理想のキッチンとは?といったテーマで内容を全6回の予定でご紹介していきます!
第1回目の今回は、光テックの夕部美子さんの事例についてです。
※座談会ですが、事例紹介パートでは主に設計者ご本人が語られています。

 

―――まずはご自身の事例について簡単に教えていただけませんか。

 

夕部: 今日は"キッチン"というワードでの座談会ということで、すごく楽しみにしていました!
早速ですがこの写真、"ULキッチン"って言いまして、今年の4月にLIXILから発売されたキッチンなんですね。

キッチン座談会


実はこれ、私だけではないんですけれども、開発の時から関わらせていただいてちょっと思い入れがあったので、今回ピックアップさせていただきました。
本体の下がフロートというか、浮いているっていうのがまず特徴です。
それから、地球環境を考えて梱包材が少なくて済むようにしたり、1つ当たりの梱包が20㎏以下でできていて1人で搬入出来て、大工さんでも簡単に施工できるっていうような、とにかくシンプルなんですね。


メーカーさん商品って、1つ1つ決めていかなければならないことが結構ある。
ULキッチンはそんなに選択肢がなくて、短い時間で決めていけるっていうキッチンなんですよ。
でも、実物がLIXILのショールームにも置いてなくて、ネットで見ていただくっていう形になるので、そこがお客様にとってどうかなというところはあるんですけれども。
今回、東京にお住まいのお客様の古民家に入れさせていただきました。色々なメーカーを見てLIXILのシエラに決まりかけたんですが、やっぱり自分がこうしたいなっていうのができないとかあったんですね。
そこで、ちょうどULキッチンが発売されて、ご提案したら、「まさしく自分がやりたいようなキッチンがこれ」と即ご採用いただいたっていうことなんです。

 

―――お施主様は具体的にどの辺りが気に入られたのでしょうか?

 

夕部: やっぱり天板が人造大理石で、全部一体になっているっていう形、スタイリッシュさを気に入っていただけたようです。
それから、似たような形のキッチンでも、サイズ的にこの水栓が選べるとか選べないとか、そういうのもあったようです。
フロート感のあるキャビネットが特徴的ですけど、価格的にも結構抑えられているのも良かったようです。
(編集部注:ULキッチンは定番アイテムを厳選し、どれを選んでもワンプライス125万円という設定)
引き出しもシンプルです。キッチンの横のオープン棚は造作でつくったので、セットにはないんですけどね。シンプルでいいという方には割とお勧めのキッチンかなって思います。

 

―――他におすすめのキッチンはありますか?

 

夕部: 正直なところ、どこのキッチンも一長一短あるじゃないですか。
だから私はどちらかと言うと、キッチン単体では見ていなくてその空間をつくることに重きを置いています。
わかりやすいのが、クリナップのラクエラというキッチンを使った事例です。

キッチン座談会
例えば、大規模改修だと空間全体で考えられますけど、I型からI型のキッチンにした時って、あまり周辺をいじれないということがあります。
今って吊戸棚も付けなかったりするので、その時に提案しがちなのが、レンジフードだけつけて後はキッチンパネルで収めましょうという形。
でもそうしちゃうと、空間的にバランスが悪いなっていうのがあります。


そこで考えたのが、レンジフードの下側に高さを合わせて棚を1つ付けて、キッチンとその棚の間にタイルを張って、横にペンダントをつけるというスタイル。
この3つのアイテムだけで、そんなにコストが掛からずいろんなデザインができる。
そして、自分の好きなタイルとか照明が選べるっていう、リフォームの楽しさも一緒にご提案ができるんです。

キッチン座談会

 

―――なるほど、こんな必勝パターンがあるんですね!参加者の皆さん、なにかご質問はありますか?

 

松村: はい。すごい勉強になっています。
ULキッチンを勉強不足で知らなかったので、すごいこんなのもあるんだなと思って、今ちょこちょこ調べながら聞いていました。
これは普通に問屋さんから取れるんですね。なんだかすごいフロート感があるなって。

 

夕部: ちょっとスタイリッシュっていうか家具みたいで、オープンなところに付けるのだったらいいですよね。

 

松村: そうですね、私もどちらかというと、性能ももちろんお客様にとっては大事なところだと思うんですけど、見た目も重視しながら選んじゃうタイプではあるので、いい商品を教えてもらいました。奥側のボックスで排水などを取っているんですか?

 

夕部: はい、そうです。ちゃんとカバーもあります。

 

浅日: 対面キッチンを要望される方って最近多いと思うんですけど、夕部さんは壁付けが多いのかなと。お客様の傾向だったり、こういう提案の仕方をしてるとかっていうのはあるんですか?

 

夕部: そうなんですよね。皆さんやっぱり憧れがあって、大体対面にしたいって言われます。ただ対面にすると動線がすごく悪くなることがあって、私は実は対面があんまり好きじゃないんですよ。
現調に行った時に壁付キッチンが綺麗に片付けられていたら、きちっと多分片付けてくださるだろうなと思って、壁付けのほうがもっと広くダイニングとか使えますよってご提案します。

キッチン座談会

 

私からは対面って提案しないんですよね。面積の問題もあります。
できると思っていらっしゃるんだけど、実際に対面にしたらキッチンだけが中心に来ちゃって、すごく狭苦しい感じになっちゃう時もあるので、もうそこははっきり言います。絶対対面にしたら使い勝手が悪くなりますって。

 

浅日: 対面じゃない場合、私は収納とか冷蔵庫の位置をいつも迷っちゃうんですよね。

 

夕部: そうですね。だからパントリーは、狭くてもつくるようにはしてますね。ちょこっとでも、なんか隠せる。
最近はキッチンリフォームの場合、冷蔵庫を隠すっていうのを頭に入れているので、
パントリーをセットで考えています。あとは冷蔵庫を隠すためにその横に壁をつくるとかね。

 

―――確かにいただいた他の事例も壁付けしかなかったので、いい質問をしていただきました!続いて他の方の事例を見ていきたいと思います。次回は、井尻ハウビングの浅日恵理さんの事例をご紹介します!

 

< 座談会企画にご協力いただいた皆さま >

光テック(高知県高知市) 取締役 夕部美子さん

井尻ハウビング(京都府亀岡市) 京都店 チーフプランナー 浅日恵理さん

かなえハウス(埼玉県新座市) 代表取締役 日高香苗さん

エンラージ(東京都八王子市) 八王子本店 チーフプランナー 松村真帆さん

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